プロジェクト概要
所在地 岐阜県可児市
街区面積
計画戸数 1期66戸 2期27戸
3期42戸 4期28戸
設計年度 1期1984年 2期1987年
3期1988年 4期1989年

特徴
【第1期】
この住宅地は街づくりに志の高い民間デベロッパーによって造成された。地元の石材である恵那石積みの宅地擁壁、ハンプの設置された歩行者優先道路、豊かに育った街路樹、石積み上のサツキの寄植えや芝生の歩道など、当初からデベロッパーによって優良な住宅地環境が形成されていた。そしてこの分譲プロジェクトにおいては、そのような環境を活かし、地域にふさわしい街並景観を作り出すことを目的とした。分譲用地の街区をその環境特性から、4つのゾーンに分け、建物外観や間取り、開口部の誘導など、設計誘導を行った。その結果、遠望の山並みと呼応する平屋の家並み、通学路に子供部屋が面する家並み、緑道沿いの下屋が天空率を確保する家並みなどが、各街区で形成できた。また外構資材は地域の石材や美濃焼きタイル、乾式レンガなどを用い、地域性の濃い道路景観をつくることができた。

【第2期】
桜ヶ丘ハイツ第1期住宅祭に引き続く、建売り分譲の街並み形成プロジェクト。第1期での成果により、道路沿いの中間領域(セミパブリックゾーン)を外構統一整備することによって良好な街並み景観が獲得できることがわかったデベロッパーはさらにその外構領域を広げる試みを行う。第1期では1m(幹線道路沿いは1.7m)であったセミパブリックゾーンの設定を南入りの宅地は3m、北入りの宅地で2mの設定を行う。大規模な宅地面積だから可能なことであるが、これによって道路の空間領域の緑化が飛躍的に豊かになった。通常東西道路の街並景観は、南入りの宅地に対して北入りの宅地が、緑量が少なく閉鎖的な建物壁面が道路沿いに並び、左右のバランスが悪いが、このプロジェクトでは両側とも緑豊かな外構となっている。

【第3期】
桜ヶ丘ハイツ第1期、第2期住宅祭に引き続く、建売り分譲の街並み形成プロジェクト。第1期からの道路沿いの中間領域(セミパブリックゾーン)を用いて、統一外構を整備することによって良好な街並み景観を形成する手法を発展させた。第1期では1m(幹線道路沿いは1.7m)であったセミパブリックゾーンの設定を、第2期では南入りの宅地は3m、北入りの宅地で2mの設定を行ったが、第3期では南入り北入り共に3.1mにまで拡張している。さらに恵那石積みを道路境界から1.5m後退して積んだために、道路沿いに芝生の緑地を作ることができた。これによって私有地の緑はさらに道路と一体となった植栽帯となり、道路環境に貢献する度合いが高まった。この街区ではもともと道路を雁行させるために道路にも緑地が採られていたが、十分効果的な幅ではなかったが、この道路緑地と宅地の石積み前面の緑地が一体となって、効果的な道路景観を作り出した。統一外構の門塀は工場制作の出目地の型枠を使ったPC門塀とした。

【第4期】
桜ヶ丘ハイツ第1期、第2期、3期住宅祭に引き続く、建売り分譲の街並み形成プロジェクト。道路沿いの中間領域(セミパブリックゾーン)設定は第3期と同様に、南入り北入り共に3.1mとし、やはり恵那石積みを道路境界から1.5m後退して積み、道路沿いに芝生の緑地を作り、コミュニティ道路の緑地と一体なるようにした。統一外構の門塀は、4期では石材を使用した。

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