プロジェクト概要
所在地 千葉県市原市
街区面積 90,756.17m2
計画戸数 326戸
設計年度 2007年

特徴
民間ハウスメーカーからUR都市機構の土地を取得するためにプロポーザルを依頼されたことから始まり、その後の事業化に伴い造成の基本設計を行った。計画地の地形は南に傾斜しており、寺社や里山の緑が遠望できる南に開けた地勢で、西側にちはら台の広域緑道である緑豊かな「かずさの道」が接している。そこで計画南北に緩やかな曲線道路を集散道路として配置して、それによって各住区が結ばれる構成とした。まず「かずさの道」沿いにランドスケープローズなどで修景した斜面緑地を作り、そこに向かってクルドサックの道路を配置した。反対の西側はバスなども通行する歩道付きの地区内道路に接しており、こちら側は外に向かって閉じた内包的なコモンを持つ住区とした。その東と西の2つの住区の間の土地は、東西にコミュニティ道路を通し、道コモンとして住区を作った。このように性格の異なる3つのゾーンを集散道路で結びつけて、解りやすく、しかし場所ごとの変化のある風景を作った。分譲に際しては建物と外構に対するガイドラインを作り、それに基づいて住宅建設、販売を行っている。またこの地区は景観法の景観形成重点地区として位置づけられ、ガイドラインの主要な部分は建築時の届出制の対象となり、法的な担保が与えられた。

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